ドバイ デザートサファリツアーのトラブル

引き続きドバイ旅行ネタをお届けします。

長くなりますが、デザートサファリツアーで少々大変な思いをしたためシェアさせていただきます。

ドバイを訪れるのは今回が初めてでしたので、一通りの有名どころは観光しておこうと思いました。その一つに、『デザートサファリ』いわゆる砂漠ツアーがあります。具体的には砂漠の広大な砂丘をランドクルーザー等の4WD車で走破するアトラクション、砂漠での夕日鑑賞、ラクダ騎乗、シーシャ(水タバコ)体験、ベリーダンスショーなど、セットになったツアーが各社より提供されています。

今回、ドバイ旅行を決めたのが出発1週間前であり、自力で旅行プランを全て組む時間的余裕も無かったために知り合いの旅行会社に全てお任せをしていました。しかし、デザートサファリに関しては直前すぎるために予約が取れず。現地にて直接申し込みをしてみてくれとのことであり、出発直前に海外サイトを片っ端から当たってみることにしました。

Desert Safari Dubai(http://www.desertsafaridubai.com/)

このサイトが英語サイトでは最上位に表示されたため、見てみるにツアーオプションごとの予約フォームのようなものは見当たらず、予約はメールか電話で受け付けという今どきにしては古典的なシステムのサイトでした。人数、参加したいツアー、日程、希望オプションを記載し送信すると、以下のような返信が。

送信した内容を全く無視したテンプレートが返ってきたのですが、まあ形式に乗っ取ろうと再度同じ内容を記載し、その他メールに記載されていないがサイト上に記載されているオプションに関しても確認を促す内容で返信を行いました。すると、またもやこちらの問いかけに対し返答を行わず、さらにはRayna Tours(https://www.raynatours.com/)という別の会社よりメールが送信されてきました。

唐突に別会社から、しかも決済を促すリンクの貼られたメールが送られてきたためさすがに不審に思い再度Desert Safari Dubaiにかなり強い文調で問い合わせを行ったところ、短文でしたがなんとかオプション確認の返信は得ることができました。どうも自分の中で詐欺サイトの疑念が晴れず、先々トラブルとなった時のための文的証拠を取っておきたかったのです。

Rayna Toursのサイトを確認してみると、こちらは洗練された作りでまともな申し込みフォームも設置されており、他に砂漠ツアーに行く手段も無かったことから先ほどの怪しいリンクより申し込みを行うことにしました(Rayna Toursのサイトからは既に申し込みが締め切られており、無理やり追加枠を作ってもらったものと思われます)。

しばらくするとこのようなまともそうなvoucherを受診。さてどうにかこれで砂漠ツアーに潜り込めそうで一安心しましたが、一抹の不安が拭えず当日のpickup場所(ホテルロビー)、時間の確認メールをRayna Toursに送り、日本を発ちました。ツアーはドバイ到着当日の夕方スタートであり、ドバイ到着後ネット環境を得てすぐにメール確認を行いましたが返信は来ておらず。

pickup時間である15時になっても迎えは来ず、20分が経過したところでサイトの問い合わせ番号に電話を掛けました。するとすぐに繋がり、予約番号を伝えると確認してすぐに折り返してくれるとのこと。ところが待てど暮らせどcall backがありません。再度掛けてみると、先ほどと異なる担当者につながり、全く同じやり取りの上折り返すとのこと。案の定その後もcall backは来ず、埒が空かないため事情を説明し、ホテルのコンシェルジュからRayna Toursに問い合わせをお願いしてみました(この時点ですでに30分以上経過)。その後も同様に、毎回変わる担当者に同じ説明→予約番号の確認→折り返しが無いという対応の繰り返しに。コンシェルジュの方も2人がかりで根気強く問い合わせを続けてくれた上に段々と喧嘩口調となり、挙句にはRayna Tourの上層に知り合いがいるから直接電話するとまで言ってくれたところでなんとツアーの迎えのランドクルーザーが到着。実に1時間の遅刻でした。コンシェルジュの方々に丁重にお礼を述べ、先にランドクルーザーに乗っていたインド人ファミリーと共に無事ツアーへと出発することになりました。

高速道路を1時間ほど走ると、ドバイ郊外の砂漠地帯が見えてきました。SUVの多数駐車する駐車場で突然無言のまま車を降ろされると、赤ターバンのドライバーも車を降りてどこかへ行ってしまい放置状態に。

状況を察するに、ここは4輪バギーのコースであり、オプションで申し込んでいる人はここで約20分間砂漠走行ができるようでした。僕らは申し込んでおらず、ここでは休憩のみ。しばらくすると先ほどの赤ターバンのドライバーがどこからともなく現れ、再度ランドクルーザーに乗ることに。

ここから完全にオフロード走行となり、砂丘を暴走→砂漠を通り抜けてディナー会場へという流れを教えてもらいました。砂丘の暴走は思っていた以上にスリルがあり、楽しかったです。何度か本気で転倒するかと思いましたが、ランドクルーザーの能力の高さを思い知らされました。非常にオススメです。

砂漠に沈む夕日を観たのち、再度1時間ほど車で移動。また多数のSUVの行き交う別の駐車場で停車し、インド人ファミリーと共に慌ただしく別のドライバーの乗るランドクルーザーに乗り換えを促され乗り換えることに。そこから30分ほど真っ暗な砂漠を走行すると、Rayna Toursと書かれた大きな看板のあるcampの入り口に到着。

一眼レフはこの日は持って行かず、スマホ写真のため画質は粗くなっています。外国人観光客が多数集まっており、中でショーが行われているのか賑やかな様子でした。campは円形で、入り口付近に撮影用のラクダさんが数頭歩いており、中に入るとcampの中心にステージがあり、周囲を囲むようにヘナタトゥー体験、シーシャゾーン、ビュッフェ、アルコール販売、ギフトショップ等が軒を連ねています。

シーシャショップです。お兄さんがフレーバーを調合してくれます。

なかなかな雰囲気ですね。水タバコは実は普通のタバコよりも人体に有害とも言われているのでほどほどに。ビュッフェは正直に言ってお世辞にも美味しいとは言えませんでした。軽装にサンダルで参加していたため夜になると肌寒く、一通り楽しんだ後はアルコールもそこそこに帰ることにしました。

さて、ここからがまた大変でした。

砂漠の中に作られたcampのため、バスでの移動ができないため大人数の観光客の移動は全てランドクルーザーで行うことになります。そのため、舗装路のある場所まで大量のランドクルーザーをピストンさせて運ぶ必要があります。

図のアル・アウアーという場所が行きに車を乗り換えた場所であり、帰りもここまで全員一旦運ばれます。降ろされたのは良いのですが、アル・アウラーからホテルまでの移動手段が分かりません。真っ暗で砂埃が濛々と舞う中、明かりはピストン運航しているのランドクルーザーのヘッドライトのみです。他の観光客を観察していると、皆迎えの車が来ているようであり、順次乗り込んで出発して行きます。campとアル・アウアーをピストンしているRayna Toursのドライバーに尋ねてみると、アル・アウアーから先ホテルまでは行きと同じ車が必ずpick upに来ているはずだとのこと。しかし、並んでいるのはどれも同じようなランドクルーザーであり、ナンバーも覚えていなければドライバーの連絡先も知らされておらず、そもそも帰りの説明も全く受けていませんでした。タクシーが来るような場所でもなく、途方に暮れているとやはり同じように帰宅難民となった西洋人のグループが右往左往しています。ふと、砂漠で記念撮影をした写真にランドクルーザーが写っていることを思い出し、確認してみると奇跡的にナンバーもバッチリと写っているではありませんか。暗闇の中、数十台もあるランドクルーザーを全て確認してゆきましたが…結局どこにも見当たらず。

事情を説明しても、ツアーのドライバーは「必ず迎えが来るから待っていろ」の一点張りで全く対処してもらえず。アル・アウアーからcampまではRayna Toursの管轄ですが、アル・アウアーからホテルまでは別委託のようで、これ以上はどうしようもありません。どんどん気温も下がり、待っていても仕方がないため数%残しておいたスマホのGPSで現在地を確認してみると、徒歩1kmほど先にバス停があることが分かりました。行きかう車に気を付けながらバス停にたどり着くと、1時間に1本運行のバスが運よく到着したため乗り込むことに。ところが、安堵もつかの間、数駅ほどで停車してしまい、ここで終了だとまたもや辺鄙な場所へ降ろされてしまいました。なぜか料金も取られず。

舗装路ではあったものの、流しのタクシーには全く遭遇せず、ホテルまではまだ30kmも距離があるため通りがかった自動車整備の店でタクシーを呼んでもらうことに。快く応じてもらえ、5分ほど待てと言われて到着した車はタクシーではなくどうみても一般車です。聞くに、「タクシーはここまで来ないから自分の友人を呼んだ、料金は適当に交渉してくれ」と。

もういくら払っても良いのでとりあえずホテルへ帰してもらいたい気分となっていたのですが、なんとこの方がとても良い人で、80AED(約2400円)でホテルまで乗せて行ってくれるとのこと。当然、ナビもなくプロのドライバーでないため、googlemapのナビで指示を行いながら帰ることになりましたが、とても助かりました。

以上、長々と書いてしまいましたが、要約すると

<デザートサファリの注意点>

① できれば余裕を持って早めにVeltora等の日本語対応のツアーを予約したほうがbetter

② 現地ツアーのメール、電話対応は最悪(オフシーズンならもう少しマシな可能性もあり)

③ 帰りの手段についてしっかり確認しておくこと

④ GPSの使えるスマホ必須

限られた時間の中で、無駄な体力を使うことのないよう参考になれば幸いです。

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