大阪➡東京へ、繁忙期にタワマンお引越し。見積もり額が大変なことに…

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引っ越しの流れ

僕は2年に一度のペースで引っ越しを行っているため、今回が5回目の引っ越し。毎度毎度のことですが、日時の調整、騙し合いのような引っ越し値段交渉などなかなか時間を取られてしまいます。正直、相当ストレスとなる作業です。引っ越しの流れについては、大手引っ越し業者のサイトをみればイラスト付きで分かりやすく紹介されていますが、ここではユーザー目線で書いてみました。

①遅くとも3ヶ月前には引っ越し見積もりを

これは、引っ越しをすることが決まっていれば可能な限り早く行うほうが良いです。引っ越し先の物件が決まっておらず、具体的な住所が未定でも都道府県だけでok。僕は引っ越し予定の3ヶ月前には見積もりをかけるようにしています。

見積もりが引っ越し直前になればなるほど、価格を吊り上げられてしまうばかりでなく、3月末など繁忙期の場合は最悪どうやっても「枠」が取れなくなってしまう可能性があるので要注意。3ヶ月前であればまず「枠」が埋まっているということはないでしょう。

②見積もりは”絶対に”複数業者で競争させること

会社から全額補助が出る等、引っ越し費用を全く気にしなくて良い方であれば別ですが、そうでないなら特定の業者のみへの見積もり依頼はオススメできません。「価格コム」や「引っ越し侍」などの一斉見積もりサイトを都度必ず利用しましょう。過去に一番見積もり価格を安くしてくれた業者が、毎回一番安くなるとは限りません。引っ越しを行う地域、距離などによりそれぞれ得手不得手があるからです。

③一斉見積もりの方法は?

一斉見積もりのサイトに登録し、必要項目を埋めるだけです。入力条件での引っ越し作業が可能な業者が自動的にリストアップされ、すぐにメールで送られてきます。その時点で業者側にも情報が伝わっているため、レスポンスの早い業者であれば数分以内に登録した電話番号もしくはメールアドレスにコンタクトがあるでしょう。

これは今回の引っ越しで価格コム一斉見積もりを出した結果です。高級タワーマンションなどの場合、初めから業者指定があり、大手しか受け付けてくれないことがあります(以前の物件では候補が10社ほどあった)。上記と並ぶ業界大手のヤマトは、昨年の不祥事を受け、2019年1月時点で新規引っ越し申し込みを休止している状態でした。

④実地見積もりはどうする?

さて、一斉見積もりを行った後はこちらからコンタクトを取らずとも各業者から勝手に連絡が来ます。見積もり入力時点で引っ越し距離や荷物の量は先方に伝わっていますが、改めて実地見積もりが必要となります(実地見積もりを行わない業者もある)。実際に目視で荷物の量や大きさを細かく把握するためです。

実地見積もりの日時調整ですが、できるだけ同日に全業者まとめて来訪してもらうのが良いでしょう。なぜなら、単純に一度で済めば楽だということと、値段交渉がしやすくなるからです。同時刻に見積もりを鉢合わせさせるという猛者もいるようですが、さすがにそれはどうかと僕は思うので時間はずらします。

⑤価格交渉をしよう

ここが引っ越しをする際の一番のキモでしょう。実地見積もりに来た業者の方は、各部屋を見て回り運搬する荷物の量を細かくチェックしてゆきます。大抵の業者はその場ですぐに暫定見積もりを出してくれますが、持ち帰って後日見積もりを伝えるスタイルの業者もあります。

当日一番手で見積もりに来た業者の場合、こちらは適正価格が分からないためまずは言い値を聞くことになります。ただ、無防備に吹っ掛けられてはたまらないので、同様の条件で引っ越しをした知り合いがいれば必ず事前に価格を聞いておくようにしましょう(それが相場とは限りませんが)。知り合いがいない場合でもググれば多少は出てきますが、全く同じ条件を見つけるのは難しく、これはちょっとアテにならないというのが正直なところ。

こちらから何も言わずに見積もりを出してもらうと、まず間違いなく相場を大幅に超える高額を提示されます。条件もよりますが、場合によっては想定していた額の50%以上の上乗せとなることも。そのため、値下げ交渉が必須となります。

ただ、業者側も暫定的とは言え見積もりを出した以上、おいそれと大幅値下げに応じるわけにはゆかないでしょう。なので、ある程度の目安が分かっているのであれば、こちらからそれより少し安めの値段を匂わせておいてから見積もりを出してもらったほうがその後の交渉がスムーズな気がします。

当日すぐに決めてしまうな

例えば、同一日に4社の訪問見積もりを依頼したとします。その場で見積もりを出す業者もあれば、持ち帰るパターンもあるでしょう。見積もりに来た業者は、必ず競合他社の情報を聞きたがります。

「他にどこの業者に見積もりを出しているのか」

「(一番手でなければ)他社の見積もり額はいくらであったのか」

先に来られた業者の査定額を伝え、どうしてもそれを下回る額を提示できない場合は意外なほどあっさりと諦めて帰るケースもあります。これは上にも書きましたが、どうしても業者により得手不得手があるからです。

他社を下回る査定額を提示された場合、急かされて即決してしまいがちですが一旦落ち着きましょう。よっぽど引っ越し日が喫緊な場合を除き、全ての業者の査定を聞いてからでも遅くありません。他社の査定を伝えることでさらに下げてもらえる可能性は高いです。

引っ越し費用はどうやって決まる?

引っ越し費用を左右するパラメータは4つ

①引っ越しの時期

これが最も重要なファクター。3月末の繁忙期と、それ以外とでは全く費用が変わってきます。可能であれば3月末は避けましょう。中旬に前倒しするだけでもかなり違います。

②移動距離

当然、移動距離が遠くなるほど値段は高くなります。

③荷物量(トラックサイズと作業人数)

これも、多ければ多いほど高くなります。細かい荷物の総量というより、使用するトラックのサイズによって値段が変わります。軽トラック、1tトラックから4tトラックまで様々な種類があり、単身のミニマリストであれば軽トラックで済んでしまう方もいるようですがファミリーなど荷物が多い場合は4tトラックとなりかなり高くなります。ちなみに僕はマキシマリストのため、単身なのに4tトラック満載となります。

また、荷物量が増えれば増えるほど、作業に必要な人員も増えるため人件費が上がります。僕の場合はいつも3名態勢となりますが、それでもなかなか時間がかかります。

④引っ越し業者の選択

大手であればあるほど値段設定は高く、逆に聞いたことのないような地元の小規模業者であれば安くなる傾向となります。

ただ、絶対とは言いませんが安かろう悪かろうは確かであり、傷ついては困るような高級家具を揃えている方は、値が張ろうとも必ず大手を利用しましょう。補償がしっかりしており、梱包も養生も丁寧、作業員の方も言葉遣いを含めしっかりと教育されている印象です。デリケートな家具を置いておらず、できるだけ安く済ませたい方であれば小規模業者で問題ないでしょう。過去になかなかに豪快な作業を目にして驚いたことがあります。

さて、見積もりの結果やいかに

今回、一斉見積もりにより提示されたのは3社でしたが、実際に連絡が来たのは2社のみでした。以下、A社、B社とします。

【引っ越し条件】

・時期:3月末

・単身 (ファミリーでも多い荷物量のため、単身パック不可)

・2LDK(60平米)➡1LDK(60平米)

・大阪梅田のタワーマンション➡東京汐留のタワーマンション

・荷物量:4tトラック相当

まず初めに訪問見積もりに来て頂いたA社さん

僕「他社ですが、去年同時期に大阪から東京に引っ越した友人が20万ちょい(本当)だったと聞いています」

A社「本当ですか!?さすがにそれは絶対に無理ですよ…」

僕「まあ、荷物の量が全然違うので、30万ぐらいは覚悟しています」

A社「分かりました、一旦持ち帰らせていただき、本日中にご連絡致します」

1時間後、B社さん来宅

B社「既に見積もりに来られた業者さんはいますか?」

僕「A社さんに来ていただきましたが、具体的な査定額はいただいてません」

B社「そうですか、ざっと見積もりを作らせていただきましたが、こんなところでいかがでしょうか?」

僕「!!!!」

ろ、ろくじゅうにまんえん!!!!

僕「はは、ジョーク…ですよね…?」

B社「皆さん驚かれるのですが、この時期で大阪→東京ですとこの値段でも埋まっていってしまうのが現状になります」

僕「そうは言っても、あれでしょう、ぶっちゃけどこまで下がりますか?」

B社「確認致します、少々お待ち下さい(上司にtel相談)」

B社「お待たせしました、では税込みで60万円でどうでしょうか?」

僕「…」

B社「この時期は他社様でも恐らくこれ以上は無理かと。少し時期をずらしていただければお安くできますが」

僕「ちなみに3月中旬ならどうでしょうか」

B社「(上司にtel相談後)お待たせしました。35万円でいかがでしょう?」

僕「(一気に下がったな…でもまだ知り合いに聞いていた価格よりかなり高い)うーん、それでもかなり予算オーバーです、もうちょいいけませんか、30万とか」

B社「 確認致します、少々お待ち下さい(上司にtel相談) 」

「お待たせしました、では税抜き30万円でいかがでしょうか。これ以上はさげられません。この場で決めていただけるのならこの価格で抑えさせていただきます。」

この後、粘ってみるも本当にこれ以上は下げてもらえず

僕「わかりました、A社さんの見積もりも聞いてから改めて相談させて下さい」

翌日、A社から電話

A社「B社さんの見積もりはどうでしたか?」

僕「時期を前倒しして、税抜き30万円でした」「それより安く…税込み29万円あたりでお願いできませんでしょうか?」

A社「わかりました、少々お待ちください(上司に相談)」「税込み29万円でOKが出ました」

僕「(あら、意外とあっさりと…)わかりました、よろしくお願いします」

この後、オプション変更により最終的に27.4万円(税込み)に決定しました。

果たして何が適正価格なのか?

62万円(税抜き)➡27.4万円(税込み)

時期を早めたとは言え、驚くべき変わりようですね。明細を見ると、「値引」欄に「▲161,096」と書かれているのがわかりますが、何も交渉しなければそのままなのでしょう。

正直、本当はまだまだ値下げの余地があったのかもしれませんが、交渉に費やす時間と労力が無駄なので手打ちにしました。毎度思いますが、引っ越し価格の適正は一体どうなっているのでしょうか。いつか引っ越し業界の上層部の方と知り合いになるチャンスがあれば聞き出してみようと思います。

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