ドバイ カウントダウン2017-2018

明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。

年末に記事を上げたように、ドバイでの年末カウントダウンに参加して来ましたのでまずは31日当日の詳細をお伝えしようと思います。

事前にネット上から得ていた情報により

① 当日午後2時頃から会場へ向けて人が移動し始める

② 会場にファミリーゾーンが設定されており、同性同士では良いエリアに入れてもらえない

③ 会場にトイレは無く、一旦会場外へ出てトイレに行くと戻るのは至難の業である

④ 夜は冷え込むためダウンが必要である

以上の点を頭に入れて計画を練りました。

まず第一に、僕らは男2人で訪れていたため、女性2人組を探し即席夫婦になってもらう必要があります。前日の30日にアブダビのフェラーリワールドを訪れた際、ちょうど同年代と思わしき女性2人組を見かけたため交渉を行い、当日一緒に行動してもらうことになりました。

31日当日は、会場となるブルジュハリファに隣接するドバイモールで午前中から待機し、午後3時より移動を開始しました。午後2時頃よりモール内で通路規制が始まり、モールからブルジュハリファへの通路が封鎖されます(ブルジュハリファ内のレストラン等のbookingがあれば通してもらえる)。ドバイモールは非常に広く、GPSを使用して会場方向に近い出口を探したのですが、どこも封鎖されており容易に見つけられず。1Fのレストラン内を通りテラス席からモール外に出ようとするも、延々と隙間なく黒いバリケードが設置されておりやはりモール外へ出られないようになっていました。時間も時間なので途方に暮れていると、バリケード間に1ヵ所だけロックのかかっていない部位を発見し、隙間を作り外へ脱出することができました。

モール外へ脱出した場所が図の赤丸で囲ったあたりになります。目標地点は青丸の公園のため、そのまま外周の道路沿いに歩けば到達できることになります。

ところが、モール外へ脱出できたと思いきやそこには一般旅行客が全く見当たらず、すれ違う人々は皆首からパスを提げています。報道用の車両、撮影機材も多数置かれており、どうやら誤って報道エリアに侵入してしまったようでした。そのためさらに報道エリアと外周道路とを隔てるバリケードを開けてもらい、やっと一般通行エリアに出ることができました。

途中にあった案内図です。チケットホルダーではないので、『BURJ PARK FAMILY VIEWING AREA』を目指します。そのまま外周のSheikh Mohammed bin Rashid Blvd沿いに『Burj Plaza』の入り口まで約15分ほど歩き

会場である『BURJ PARK』へ向かう道の入り口に到着しました(緑丸の場所)。この時点で午後4時頃、続々とファミリーが入場して行きますがそれほどゲートに混雑は見られませんでした。

観察していると、やはり男性、女性ともに同性のみの組は厳しく入場を断られていました。即席夫婦作戦は成功し、僕ら4人は特に疑われることもなくスムーズに入場することができました。

これが『BURJ PARK』の入り口です。

周囲をビルに囲まれた芝生の綺麗な公園です。会場内にケンタッキー、ピザハット、クリスピードーナツ、ハンバーガー等の屋台が出店しており、男女とも仮設トイレも多数用意されていました。外部からの食品の持ち込みも可能です。なお、アルコール類は一切販売されていませんでした。まだスペースにはかなり余裕がある状態で、カメラの画角を考慮し会場内やや後方に4人分のスペースを確保しました。大型三脚の持ち込みは拒否されるであろうと予想しゴリラポッドのみ持参しましたが、持ち込み可能でした。

カウントダウンまでの間、8時間近くも待機することになります。会場内ではDJが、EDMと地元のアラブ系音楽を適度に織り交ぜて流しており、ビルからの反響も相まって非常に心地の良い音響でした。30分おきに噴水ショーが行われ盛り上がります。日が暮れるころには会場内は一杯になっており、おそらく入場制限がかかっているものと思われます。

しかし、8時間待機はなかなかの苦行です。本を持参しましたが暗くなると読むことが困難となり、スマートフォンはバッテリーの問題からあまりいじることができません。また、厚手パーカー+ウインドブレーカー+ジャージパンツ+厚手ロングソックスの恰好でもじっと座っていると冷えてくるため、定期的に会場内を散歩する必要がありました。やはり皆寒いようで、唯一ホットドリンク(コーヒー、カフェオレ等)の販売を行っていたクリスピードーナツの屋台には大行列が出来ていました。

仮設トイレの設置は非常にありがたく、昨年まで設置されていなかったと考えるといかに辛かったかと想像されます。驚いたのは、トイレの行列に並んでいる際にサラート(お祈り)の時間が来ると、イスラム教徒の方々はトイレ内であっても自身の手足を洗面台で清め、床に伏して祈祷されていたことです。そのため、トイレ内の床は常に水浸しの状態となっていました。

さて、カウントダウンが始まり、恐ろしく高精細なプロジェクションマッピングとレーザーショーが始まりました。どんどん盛り上がる音楽とレーザーショーに、歓声も大きくなります。

日付が変わって5分ほど経過したところで、ショーが終了。

あれ、花火は?

なんと、昨年のカウントダウン花火によるビル火災を受けて、今年は花火中止となっていたようです。ショー自体はとても芸術的で素晴らしいもの(プロジェクションマッピングのギネス記録に認定された)でしたが、僕らを含めあのド派手な打ち上げ花火を期待していた観衆はみな物足りなさを隠し切れない様子でした。

さて、帰路の混雑は目に見えており、ホテルまで数時間かかったとの事前情報があったため余韻に浸る間もなく移動を開始。まずは誘導路に沿ってメトロの最寄り駅であるBurj Khalifa駅へ徒歩約30分で到達。しかし、メトロは運休しており、代わりに駅前に行先の表示されていない巡回バスが多数用意されており、流れにまかせとりあえず乗り込むことに。超満員のバスはその後1時間程どこにも停車することなく走行を続け、最初に停車した地点がGPSで宿泊先のホテルからそれほど遠くないことを確認して下車。流しのタクシーによりインターコンチネンタルドバイ(festival city)へ深夜2時過ぎに帰着することができました。

花火が見られなかったのは残念でしたが、世界でも有数のカウントダウンイベントに最前線で参加することができたのは良い経験でした。即席夫婦を快く演じていただいたお二方にはとても感謝しています。来年からはまたあの花火が見られるのでしょうか。本記事が少しでも今後行かれる方の参考になれば幸いです。

<推奨持ち物>

・GPSの使えるスマートフォン

・レジャーシート、エアークッション

・読み物、タブレット、トランプ

・防寒着

・三脚、広角レンズ

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